このページではパソコンの自作方法を組み立てからBIOS設定、Win98インストールまで
画像を使って説明しようと思います。
しかーし私の自作方法は変かもしれないので参考程度にね。
組み立てするパソコン
組み立て例 SHARKさめ作 3号機 YUFFIE号
組み立て例として全然使われてないYUFFIE号にしました。
いわゆるSocket7マシンです。いまさらSocket7!?と思うかもしれませんが
他の2台はバラすのが面倒なのでコレにしました。
まぁSocket7でもSlot1でも基本的には変わらないので大丈夫だと思います。
パソコン自作マニュアルのメニューです
組み立て (このページです)
組み立て
パソコン組み立てには当たり前だけどパーツが必要です。
一昔前は秋葉原(東京)や日本橋(大阪)などの電気街に行かなければDOS/Vパーツは手に入りませんでしたが
最近は自作に力を入れているパソコンショップならば大概手に入ります。
でも少しマニアックなパーツや最新パーツになるとやはり電気街に行かなければ入手が難しいかもしれません。
最低限必要なパーツ
本体ケース | M/Bと同じ仕様のケースを買いましょう(AT、ATX etc...)。普通は電源付属です。 |
マザーボード | AT、ATXなどの種類があります。使用するCPUに合わせて選んでね。 |
CPU | Intel、AMDなどありますが好みで選んでいいでしょう。 |
メモリ | Win98なら最低64MB以上、128MBが理想です。PC100SDRAMを買えば問題ないでしょう。 |
FDD | OSインストールに必要です。通常時はほとんど使わないでしょう。 |
HDD | 10GBくらいでいいんじゃないかな。 |
CD-ROM Drive | ATAPI32倍速程度で充分です。 |
Video Card | 画面が写れば良いなら激安品を買いましょう。 |
キーボード | 3000円くらいの日本語キーボードで充分ですよ。 |
マウス | できればインテリマウスがいいでしょう。使いやすいです。 |
OS | 普通、Win98だろうね。DOSでも構わないけど。 |
モニター | これがないとダメだね。 |
組み立て例でのパーツ
本体ケース | ATX仕様の電源付属ミドルタワーです。 |
マザーボード | ASUS P5A(ALi AladdinX)。AGP、FSB100MHz対応です。 |
CPU | AMD K6-2/350MHzリテール品。ファン付きです。 |
メモリ | 64MB SDRAM PC-100 |
FDD | 普通の2MODE 3.5インチ |
HDD | Quantum FireBall2.1(U-DMA/33 5400rpm) |
CD-ROM Drive | 24倍速(ATAPI) |
Video Card | Canopus PWR128A GTS(AGP) |
Ethernet Card | corega FastEtherU PCI-TX(PCI) |
Sound Card | Creative SoundBlasterAWE64(ISA) |
キーボード | 109Key 日本語 |
マウス | MSインテリマウス(バルク品) |
OS | Windows98 新規インストール版(4.10.1998) |
モニター | Mitsubishi RD15M |
1.マザーボードを本体ケースのベースフレームに取り付ける
ベースフレームは本体ケースに付いているので取り外します。
マザーボードとベースフレームのネジ穴の対応を確認してスペーサーを付けます。
ネジ穴でないところにスペーサーを付けるとショートして壊れるので慎重に合わせてね。
2.CPUを取り付ける
Soket7の場合はCPUの切り欠きとソケットの切り欠きを合わせてゆっくりCPUを置けば
スポッという感じで装着できます。入らない場合は位置がズレてます。
装着したらレバーでCPUを固定し、CPU上面にシリコングリスを塗布します。薄く広くが基本です。
シリコングリスを塗ったらファンを置きステーで固定します。
Slot1の場合はマザーボードにレールが付属してるのでレールを装着し、
レールに合わせてCPUを降ろせば入ります。
あとはファミコンのカセットを入れるようにグイッと押せば装着できます。
3.マザーボード上の諸設定をする
設定は後でもできますがパーツを全部装着したあとは見にくいので今のうちにやりましょう。
設定方法はマザーボードによって違うので説明書を参照してね。
最近はBIOSで設定できるマザーボードが増えてきました。
基本的な設定を載せておきます。
AGP Setting
AGP周波数とFSBの周波数比を設定します。
AGPバスは66MHzなのでFSB66MHzCPUの場合は1/1に、FSB100MHzCPUの場合は2/3にします。
CPU External Clock Frequency Selection
CPU外部バス周波数(FSB)を設定します。
Intel PentiumU(350-)、PentiumV | 100MHz |
Intel PentiumU(-333)、Celeron | 66MHz |
Intel Pentium P55C (MMX) | 66MHz |
Intel Pentium P54C (100、133、166、200) | 66MHz |
Intel Pentium P54C (90、120、150) | 60MHz |
AMD K6-V、K6-2(333など除く) | 100MHz |
AMD K6 | 66MHz |
CPU to BUS Frequency Ratio
FSBの何倍でCPUが動くか設定します。
最近のIntelCPUは倍率固定です。
600MHz | 6.0× |
550MHz | 5.5× |
500MHz | 5.0× |
450MHz | 4.5× |
400MHz | 4.0× |
333MHz | 5.0× |
300MHz | 4.5× |
266MHz | 4.0× |
233MHz | 3.5× |
200MHz | 3.0× |
Voltage Regulator Outout Selection
CPUに供給する電圧(Vcore)を設定します。
今時のCPUは2重電圧(Dual Voltage)で種類もいっぱいあるので注意して設定してね。
ちなみにSlot1は通常、自動設定なので設定する必要はありません。
Intel Pentium P55C (MMX) | 2.8V (Dual) |
Intel Pentium P54C (VRE) | 3.5V |
Intel Pentium P54C (STD) | 3.4V |
AMD K6-V | 2.4V (Dual) |
AMD K6、K6-2 (0.25micron) | 2.2V (Dual) |
AMD K6/233 (0.35micron) | 3.2V (Dual) |
AMD K6 (0.35micron) | 2.9V (Dual) |
私は昔、K6/233(0.35micron)を使ってましたが3.2Vなので発熱しまくりで
冷却するのに苦労した経験があります。(ホントはシリコングリスの塗り忘れだった・・・)
4.メモリを装着する
今時のマザーボードは大概SDRAMなので1枚単位で装着できます。
ここではSDRAMの装着方法を載せておきます。
メモリの切り欠きとメモリソケットの凸を合わせて差し込みます。
するとツマミが起きあがるので完全に起きあがらせてあげればOKです。
5.FDDを取り付ける
FDDは外部からアクセスできないといけないので
本体ケースの3.5インチベイの前面が開いているところに装着しましょう。
見た目のためにもフロントカバーとツライチになるようにね。
FDD用ケーブルはコネクタ間にねじれの入った部分があります。
ねじれの入った部分から先のコネクタをFDDに接続します。
ケーブルには赤でマーキングされた線がありますがコレを電源コネクタ側にします。
電源コネクタはFDDの場合小さい方のコネクタを使います。
6.HDDを取り付ける
取り付ける前にジャンパ設定をしましょう。
IDEの場合はMaster(ご主人様)とSlave(奴隷)の設定があります。
起動ドライブ(つまりCドライブ)にする場合はMasterにします。
SCSIの場合はUltraSCSIまでなら3つのジャンパで設定します。
このジャンパにてSCSI IDを2進数を使って設定します。
ここで誰でもわかる2進数の読み方を載せておきます。
2進数の読み方
例えば「100110」という2進数があるとします。
一桁目が0なら0で1なら1です。これは当たり前か。
二桁目が1なら2になります。三桁目が1なら4に、四桁目が1なら8に・・・。
こんな感じで考えると「100110」は「32,0,0,4,2,0」に変換できます。
この数字を足してしまいます。すると、32+0+0+4+2+0=40になります。
これが10進数なので「100110」=「40」になります。わかったかな?
ジャンパ設定をしたら本体ケースの3.5インチベイに取り付けます。
HDDは普通インチネジを使うので間違えないようにね!
HDDもケーブルの赤を電源コネクタ側にして差し込みます。
7.CD-ROM Driveを取り付ける
これも基本的にHDDの設定&取り付けと同じです。
でもミリネジを使います。
IDE(ATAPI) CD-ROM Driveの裏面です
8.ベースフレームを本体ケースに取り付ける
各ドライブ類を本体ケースに装着したらマザーボードを載せてあるベースフレームを
本体ケースに取り付け、電源ケーブル、信号ケーブルをマザーボードに配線します。
電源ケーブルは差せる方向にしか差せないのでいいのですが
IDE&FDDの信号ケーブルは逆差しできちゃうので要注意!
マザーボードのPIN1側にケーブルの赤い方を合わせればOKです。
9.LED、Powerボタンなどのコネクタをマザーボードに接続する
これがある意味一番いやな作業です。小さなコネクタを見づらい所に接続しなきゃならないからね。
LEDは極性があるから+-を間違えたら光らないよ。
ここら辺はマザーボードの説明書をよく見て作業しましょう。
10.ビデオカードを装着する
これまでの作業が終了していれば全部の拡張カードを装着しても構いませんが
ビデオカードオンリーの方がOSのインストールがしやすいので、ビデオカードのみ装着するのがいいでしょう。
今時のマザーボードは大概AGPに対応しているのでAGPについて説明します。
AGPスロットは普通CPUの下、PCIスロットの上にあります。(色は茶色)
AGPは少しでも挿入が足りないとエラーを起こすので完全に挿入してやりましょう。
でも力入れすぎて壊さないよーに!
真ん中のスロットがAGPスロットです
ビデオカードをAGPに装着した状態
11.電源ON!BIOS設定にいきます
さいごにキーボードとマウスとモニターを接続します。
これでハードウェア的な事は終わりです。
電源をONしてBIOS設定をしましょう。
おまけ.組立後の不具合について
組み立てたけど電源が入らないときのチェックポイントを載せておきます。
ケーブル類が正確に接続されていない
これはよくあること。私も電源ケーブルを接続し忘れて「動かない!」と騒いだことがありました。
電源ケーブル以外にも電源スイッチの接続箇所を間違えているとかも考えられます。
電源の電圧設定が間違っている
本体ケースの裏面を見ると電源の電圧設定スイッチがあります。
これが「200V」になっているともちろん動きません。「100V」にしてね。